性差医療・医学研究会 第4回学術集会 会長挨拶
性差医療・医学研究会 第4回学術集会 -開催にあたり-
性差医療・医学研究会の学術集会も今回で4回目を迎え、平成19年2月10日(土)、11日(日)にコクヨホール(東京・品川)で開催することとなりました。性差医療・医学研究会は、平成15年に天野恵子代表世話人の強力な指導の下に設立され、性差を考慮した医療・医学の研究を専門領域の枠を越えて進歩発展させ、またその活動を医学分野のみにとどめず行政等とも連携した協力体制を構築し、性差に関連する様々な問題を解決することを目的としています。この2日間の学術集会を通して、専門領域を越えて会員、参加者のコミュニケーションが進み、性差に関する情報交換、相互理解が深まることを期待しています。
第4回学術集会では、「日本人における性差のエビデンスを求めて」をメインテーマとしました。教育講演には「肝臓と性差」、「くすりと性差」を取り上げ、シンポジウムでは「うつ病と性差」、「更年期障害と骨粗鬆症」、「心血管病の性差:日本と欧米との差」、「女性医師の就労を考える」「男性更年期障害の現状と将来」を取り上げました。各領域における医学と医療の最近の問題点を、活発な討議を通じて専門を超えて参加者の皆様に再認識いただくことを目指しています。中でも女性医師の就労問題は、我が国の医療体制を考える上で今後ますます重要になるテーマであり、注目されるシンポジウムです。一般演題の応募も増えましたので、参加者相互の交流が一層活性化されると信じています。また、ランチョンセミナー、イブニングセミナーも予定されており、自由な雰囲気のなかでの交流を期待しています。
この学術集会が医療と医学における性差への理解を深め、また他の専門分野の現状理解に役立てば幸いです。開催するにあたり、各方面の皆様に多大なご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。また多くの皆様が、性差に関心を持つ方を1人でも多くお誘いいただき、ご参加いただけることを心よりお待ち申し上げます。
性差医療・医学研究会 第4回学術集会 会長 山口 徹
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 院長